転がり続ける獣医師に苔は生えない

『自然災害などで変化を求められることはあるが

根本的に変化するには時間がかかる。

災害で「変わらなければならない」と決意したなら

実際に刷新できるのは5年や10年後になるから

次の災害に備えることになる。』

どこで聞いたか忘れたメモより

酪農・畜産に関わらず、現在厳しい状況におかれている事業者や個人は多い。

今の状況に対応することだけ考えて変化を求めれば

現状に慣れたり、なんとなく喉元を過ぎたくらいで

決意を忘れ、元に戻るだろう。

そしてきっと、次の災害や経済危機でまた慌てる。

たとえば、十数年前の口蹄疫で危機感をもって

今もその意識改革が「習慣」として形に残っている農場や獣医師はどれほどだろうか。

(大きな自戒を兼ねて。)

現在の酪農畜産の危機的状況に耐え忍ぶためには変化が求められる。

経営者の意識の変化、牧場運営の仕組みの変化

現状を乗り切るということは、その先も生き残るのだから

たとえば5年後には経営環境が良くなっても

10年後にはまた困難がやってくることを前提に

平時から変わり続けられる文化を牧場内に持ち続けることが大切なんだろうな

と思った次第。

牧場のサポーターとして、まず自分自身が変化し続ける獣医師でなければならない

という決意表明でした。

将来にも畜産という文化が続くために、良き伴走者であろうと思います。

vetterra について

Japanese veterinarian specializing in dairy cattle and beef cattle 栃木の牛の獣医師です。
カテゴリー: 牛の診療, 獣医師, 生き方 (自己啓発系) タグ: , , , , , , , パーマリンク

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