プロフェッショナルにむけて

プロフェッショナル。

最近よく耳にする言葉です。

僕の定義は「どんな条件でもコンスタントに成果を出せる人」。

会社の診療チーフの先生も同じ定義で、かつ実践している人でした。
そして、僕がそれが出来ていないことについて、しっかり指摘してくださいました。

今回は『繁殖検診』について。
酪農において繁殖は、未来の経営を決定するものです。
子が生まれれば、また乳が搾れる=新しい利益が保証されるし、その仔牛がメスなら新しい世代が育つわけで

価格でいえば、未経産牝牛が20万円程度のところ、種が付いた(妊娠した)初妊牛になるだけで50万円ほどの価値になるのです。
(市場では実際それくらいの値段で取引されます。)

酪農家が今どれだけ儲かっていても、繁殖が破綻すれば酪農経営に未来はなくなると言えるのです。
そんな経営の未来を作っていく繁殖検診はものすごく大事な仕事。

そんな酪農家の利益を直接左右し得る仕事にブレがあっていいわけはありません。
(すべての仕事がそうですが)

先生から判定頂いた僕の現在の直検の能力として
卵巣所見はだいたいOK
子宮はだいたいどの牛でも起こして隅々までチェックでき
発情時の子宮の収縮も手が覚え
妊娠鑑定は34日以上なら判定可能で、35日と40日なら胎児の大きさで区別できる程度。
このレベルが成長段階として順調なのか遅いのかはわかりませんが、ステップアップを実感出来るのはすこぶる楽しい!!

ただ、明らかにわかりやすいものを間違うことがある。
これがマズイ。。。

判断する能力はあるはずなのに、間違いまくる日がある。
これは能力の問題ではなく、集中力と緊張感の欠如だという指摘を頂きました。
全部100点を取れなくても、90点の能力があるなら常に90点以上を維持しろということです。

どんなときも、お客さんの牛を前にしたら、能力を出し切る集中力を発揮出来なければ、それは信頼できません。
ポテンシャルだけでは無価値で、実践できるかどうかです!

たとえば
年に1回しかない疾病を治せるのも技術者として誇るべきですが、毎日の仕事を確実に淡々と完成させられる方が大切で
それこそがプロフェッショナルの最低条件であり、プロとして追い続けるべきゴールなのです。

昨日チーフの先生に指摘されて、今日すごく緊張しながら再び挑んで、ぼちぼちの成果でした。

明日は研修期間最後の「繁殖の鬼」の先生に随行です。
前回がテイタラクだったので緊張していますが、きっとこの緊張感が重要なはず!!
「悪くない」と言ってもらえる様に、コンディションを整えて5時半の出発に遅刻しないようにがんばります!!!!

いざ、プロフェッショナルの階段をっ!!

vetterra について

Japanese veterinarian specializing in dairy cattle and beef cattle 栃木の牛の獣医師です。
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